オーストラリアでアルコールを扱う職場で働くためには、RSAという証明書を取得する必要があります。これは、ワーホリで渡航している我々日本人も漏れなく取得をしなければなりません。
今回は、現地のブルワリーバーでバーテンダーとして働いている僕の経験談を含めて、RSA取得について詳しく解説していきます。
私はオンラインで取得したので、主にオンラインでの資格取得方法についての説明となります。
RSAとは
RSAは正式名称を”Responsible Service of Alcohol”と言い、アルコールを提供する立場として適切な知識を持っていることを証明するものとなります。これにより、飲酒運転やアルコール依存症などの社会問題を軽減することを目的としています。
この証明は、現地の人であろうとワーホリであろうと、お酒を提供するレストランで仕事をする場合は必ず取得する必要があります。例えば、バー、クラブ、レストラン、ホテル、イベント会場などです。また、アルコールをサービスする職種に従事する人、例えばウェイターやバーテンダーなどもRSAの取得が必要です。
この資格がないまま勤務をし、もしバレてしまったら高額の罰金を支払うことになりかねませんのでご注意ください。
RSAの取得方法
RSAには2つの取得方法があります。
① 対面で講義を受けて取得 (費用高/難易度易)
② オンラインで学習して取得 (費用安/難易度高)
対面で講義を受ける場合は、1日で取得可能です。
教官による講義を受けたあとに、卒業試験のようなものを受けて資格取得が認められます。
私は受けていないので本当かどうか確証はありませんが、わからないところについては教官が教えてくれたという話も聞いたことがあります。
オンラインで取得するよりも確実に費用は高くなるのですが、確実に短時間で取得したいという方にはおすすめです。
オンラインで取得する場合は、かなり多くの量の説明と問題を英語で読んでいき、全問正解する必要があります。
すべてのカリキュラムを終わらせるには数日かかると思いますが、対面講義よりは格段に費用を抑えることができます。
英語の勉強にもなりますし、急を要していなければオンラインでの取得がおすすめです。
オンラインRSA取得の流れ
全体の流れは以下の通りです。自分の好きなペースですすめることが可能で、一気に全て終わらせる必要はありません。
①オンライン受講サイトを選択して支払い
②選択問題回答
③英語読解力問題回答
④現場ミュレーション問題回答
⑤オーディオ問題回答
⑥会話対応シミュレーション(電話)
⑦証明書受領
①オンライン受講サイトを選択して支払い
オンラインのRSA講座を開講しているサイトはいくつかあるので、その中から好きなものを選びます。
私は、「eot.edu.au」を選択しました。
評判が良さそうだったのと、このサイト以上に安いところを見つけた場合は、そのサイトのURLを打ち込むことでその値段より安くしてくれる、最低価格保証があったことが理由です。
コースを選択するときは、自分の居住する州がカバーされている講座を選択しましょう。
②選択問題回答
テキストを読みながら、選択問題を回答していきます。
テキスト自体はPDFファイルで69ページありましたが、問題ごとに該当のテキスト部分を指定してくれていますので、問題を読みながらテキストを並行して確認していくスタイルで問題ないかと思います。
③英語読解力問題回答
途中で、アルコールとは関係なく英語読解問題のようなものが挟まりました。
何点とれていたのかわからないのですが、普通に回答したら問題なくパスしました。
④現場シュミレーション問題回答
実際のバーで業務が行われているムービーが流れ、要所要所で次にどのような行動を起こすべきかの選択肢が出てくるのでそれに回答シていきます。
例えば、酔っ払った雰囲気の人がバーのカウンターに来たときにどのように対応するか、カクテルを作るときにどの道具を使うか、などの問題がありました。
⑤オーディオ問題回答
実際にやると違反になってしまうバーでの対応の一連の動画を視聴し、それに関してどのような問題があるか、どのようにするべきかといった問題について回答します。
こちらも問題は選択式です。
⑥会話対応シミュレーション
シミュレーションの時間をオンライン上で予約した上で、実際に電話を通してお酒提供の場を想定した対応をシミュレーションします。
予約時に電話番号を登録するので、指定した時刻になるとその電話番号に電話がかかってきます。
本試験では、2つの場面を想定したシミュレーション会話をすることになりますが、どのような状況を想定しているかは予め知ることができますので、どのようなことを英語で言うべきか考えた上で望むことができます。
もし試験管が満足できずにタイムオーバーになった場合でも、再度予約して、前回の続きから再チャレンジできます。
基本的には、飲みすぎなのでハウスポリシーに従ってこれ以上お酒を提供することはできない。これ以上提供すると法律違反となるため、罰せられることになります。ということをうまく伝えていくような状況でシミュレーションがなされると思います。
⑦証明書受領
すべてのカリキュラムが終われば、登録メールアドレスに証明書を添付したメールが送られてきます。
これがあれば、飲食店で働くことができるので、勤務先のオーナーに提出しましょう。
(補足) USI – Unique Student ID
RSA取得の際には、USIというIDが必要になります。
これはUnique Student IDというもので、政府はこの番号を利用してその個人の学歴や資格を識別できるようになります。
パスポートだけあれば無料で取得できます。
まとめ
資格ということで少し身構えてしまいますが、時間をかけてしっかりと準備すればRSAは必ず取得することができます。
最後のカリキュラムである電話での応対だけは少し緊張するかもしれませんが、しっかりとカンペを用意して頑張りましょう。
コメント